三浦しおんさんの大ベストセラー『舟を編む』
映画を以前に観て、今回ドラマ化され、キャストも脚本も良くて、楽しみに毎回観ています。
『舟を編む』は、「大渡海」という辞書を作る辞書編集部のお話。
ファッション誌の編集部から異動になったヒロインが、上司のとの会話で印象的な台詞がありました。
ヒロインの岸辺みどりが、
「彼氏、いたんですけどね。距離おきたいって言われちゃって。もうダメかなって思うんです。」
「岸辺さんには、
あきらめて
あきらめて
あきらめてほしいです」と上司の馬締。
この「あきらめ」は
「諦めて、諦めて、諦めて」ではなくて
最初の「あきらめる」は「明らめる」で
「事情や理由を明らかにする。はっきりさせる。」
2番目の「あきらめる」は、
わたしたちがよく使っている「諦める」で
「仕方がないと思い切る。断念する。」
そして最後の「あきらめる」は「明らめる」のまた別の意味で
「心を明るく楽しくする。気持ちを晴れやかにする。」
馬締は、
「(彼が距離を置きたいと思った理由を)明らかにさせて、
(その理由を鑑みて)彼への思いを断念して、
(そのプロセスを経たことで)心を明るく気持ちを晴れやかにしてほしい」
と伝えたのでした
「諦める」という言葉は
思いや願いが叶わなかった残念さがあったり、味わいたくなかった決断のように感じさせるので、ネガティブな印象が強いと以前は感じていました。
でも、諦めるのその先には「明らめる」がありますから、
諦める決断をするときは心は痛くても
「明らめる」自分がその先にいて
晴れやかにスッキリ軽くなっている
そんな感覚なのだと
すると、あきらめるって決してネガティブじゃないな、って思えます。
ぎゅっと握りしめた頑なさを手放した、軽やかな新たなスタートの様な
そんな清々しさも感じます。
その先には、きっと素敵な物語がまた始まりそう。
明らめて、諦めて、明らめる。
・
人生では、思い通りにスイスイ進む事より、上手く行かない事の方がずっと多い
思い通りにいかない理由を明らかにするのは怖いし、無理な理由を目の当たりにするのは辛いもの
モヤモヤしたとしてもできたら見ないふりをして、何となくやり過ごすして、正面きって向き合わず段々と何も感じたなくなっていく 本当に自分がしたい事じゃなくて
世間や他人の価値観が入ってしまって、それが染み付いて、疑問さえもたなくなっていく
そんな時期が私もありました
そんな心が病気を作り、大病を患い、医師に一生治らないと言われ、病気と共に生きるなんてごめんだ!と『明らめる』事にした私は自分で治してみせると決めやってのけた
10年くらい前に『明らめる』という言葉に出会った。
そのままの自分を明らかにして認め、自分を生きること。自分を生きるには、まず自分を知る事だよと教わった。
頑なにぎゅっと握りしめたおもい、おもい(重い、思い)
100点満点を目指して初志貫徹、有言実行の自分に振り回されて、ずっと苦しみながらもやると決めたら途中で投げ出さない。
先が見えなくても、決して諦めない。ボロボロになってポキっと折れて回復するまで休む、そしてまた始める、、、。
自分の性質に振り回されながら、だんだんと性質を乗りこなせる様になり、、、そうやって自分の性質を生きてみて
しんどいけどそれが私だからしょうがないねーと受け止められる様になったら
また『明らめて、諦めて、明らめる』という言葉に出会った。
明らめた後、そのままの自分を愛せる様になったら、最終目標はかわらないけど、もう今度は、そんなのどうでもいいなって
ストイックに1発で100点満点狙わなくったって、何度でもチャレンジできるんだから、今の自分で心も身体もいい感じに整えられる感じで楽しんで合格点でいいじゃんって
就活の一環でTOEICを受験した長男から『小さな頃から英会話習わせて貰えたから及第点がとれた。本当に感謝してます。次はもっと取れるように頑張ります!』と連絡をもらって、確かにリスニングでかなり稼いでいました。
『本当に頑張ったね。あなたが一生懸命やってるからサポートしただけだよ、お疲れ様!』って言ったら、それでいいんだと自分にも思えて
心が晴れてぜーんぶ手放して軽くなった。
長男は自分で目標があったから続けたけど次男は、やりたくないというから早い段階で辞めた。頑張る子にはサポートが入るってだけ。
以前に、長男が頑張り過ぎて心配になるから
『ママは、こうきが元気で笑って楽しくやりたい事やってたらいいと思ってる。そんなにしんどそうに頑張らなくていいよ』なんて言ったのを思い出した。
頑張ってる子にもっと頑張れなんて言わない、見守りつつ、でもあなたが頑張るならサポートしたいなと思うだけ
明らめて、諦めて、明らめて
自分の心に素直に従って、今この時をふんわり軽やかに謳歌したい、そんな近頃です